Prologue

山崎の駅前は小さな街だ。小さな道が斜めに交わっているから迷いそうになる。山荘に向かうであろう坂道は途中分岐しさらに急になる。家々が並ぶエリアを過ぎるとしばらくして小さなトンネルが現れる。

Oyamazaki Villa

様式を再構成しながら、人と生活、自然の関わりを見直そうとするような佇まい。織りなされる空間は心地よく、人に優しさを思いおこさせる。

Gate to the Garden

童話に出てくるような煉瓦色のかわいいゲートをくぐり庭へ降りていくことができる。大きすぎず、小さすぎず、人が自然と触れ合いながら回遊できるここちよい空間。水辺と触れ合いながら花鳥風月を楽しめそうだ。

ZEN

内と外がやわらかく呼吸できるような高さの低い門柱。木々に招かれるように山荘へと進むことができる。当時のままであろう浴室など生活の足跡を見たりすると、かつてここで行われたであろう人々の集いが目に浮かぶ。テラスから見える3つの大きな川が美しく、山腹に刻まれた空間が水や斜面と戯れられるよう作られたことが自然なことのように思える。

Direction Izumi Ichihashi
Text and Photo Izumi Ichihashi
Photo Riko kadowake